日高川町の玉置俊久町長は28日、 台風12号で市議会から義援金、 共産党から質問状を受け取った場で、 問題視されている県営椿山ダムの管理にふれ、 「同じ災害を二度と繰り返さないよう県に対して根本的な見直しを求めたい」 との考えを示した。 さらに、 かねて仁坂吉伸知事にダム管理と緊急放水に関する見直しの提言を行っていた中での水害だったことも明かし、 「もっと早く対応してくれていれば...」 と悔しさをにじませた。
 玉置町長は 「日高川は平常時は非常にありがたい恵みの水だが、 こういった豪雨に見舞われると大きな被害をもたらす。 そういったことから以前、 県に対してダムの管理と緊急放水のあり方で提言を行った。 さらに今月1日の県と市町村長との懇談会の場でも仁坂知事に同様の提言を行った。 その矢先の甚大な被害で、 言葉にならないほど悔しい。 同じことが再び起きないよう、 引き続き強く県に要請したい」 と述べた。 さらに 「ダムの水位管理はいまのハイテクを駆使して住民に納得のいくような調整と告知を行ってもらいたい。 放流マニュアルの意味は分かる。 しかし、 マニュアル通りに行っておけば何かあってもマニュアルのせいにできる。 でも昔と違ってレーダーで雨雲監視が的確にでき、 雨量の予知が可能。 データベースを整備すれば精度の高い予測もでき、 一歩進んだ予知管理ができるはず」 と指摘した。
 
  また、 「現行で毎秒1500㌧以上の放流に伴う日高川の水位上昇のシミュレーションは作られていない。 昭和28年と今回の水害を参考にしながらシミュレーションが必要。 町ではすでに2つの水害で水位がここまできたというのが分かる表示板を各地域に設置するよう準備している」 と付け加えた。
 この日、 市議会からは中野武一議長、 平井俊哉副議長が訪れ、 各議員から募った14万円と議会予算からの5万円合わせて19万円を手渡した。 日高川町側からは龍田安廣副議長、 井藤清議運委員長も同席し、 感謝を述べた。 一方、 共産党は原孝文議員が訪れ、 「椿山ダムは大洪水に機能しないのか」 などの質問状を提出し、 「住民からは機能しないダムならいらないとの声も出ている」 と詰め寄った。 玉置町長は近く書面などで回答するとした。