みなべ町議会はこのほど、 台風12号で被害を受けた町内の現場を視察。 議員ら15人が、 山崩れや道路陥没などの現場20カ所を見て回った。 今後、 議会内に設置している梅の里まちづくり政策調査特別委員会 (田中昭彦委員長) で災害対応の課題などを検証する。 田中委員長は 「現状を踏まえ、 災害に強い町づくりを執行部に提言していきたい」 と話している。
全議員の被害への共通認識を目的に、山間部の清川地区から海岸部まで視察して回った。被災場所では地元議員が当時の様子や現状などについて説明した。最初に訪れた清川の町道名之内線の現場では、谷川から土砂崩れが起こって擁壁が損壊し、南部川に大量の土砂が流れ込んだ。地元議員の北谷清治議員が「川沿いには梅畑もあったが、流されてなくなってしまった」などと話した。
このあと、清川小学校近くの道路法面のひび割れ、清川球場裏山の崩土、国道424号線の崩土、高城地区でも百年の森付近の崩土、辺川地内の床上浸水、谷口地内のテニスコートが河川の氾濫で損壊した様子などを見て回った。議員からは「山崩れが起きた場所はスギやヒノキを植栽している人工林が多いように感じた」「各被災地の復旧について国、県、町のどこが主体となって行っていくのか、仕分けしていく必要もある」などの意見が上がった。小川猛議長は「今回のような大きな災害は町にとっても初めて。山間部での被害が大きかったが、海岸部の議員らも含めて全員が共通認識を持つことができた」と話している。
議会では今後、町づくり計画や産業振興を所管する梅の里まちづくり政策調査特別委員会(議長を除く全議員)が各課から説明を受けながら災害の全体像を把握し、今回の災害対応などの課題について検証する方針としている。田中委員長は「今回の災害では、集落の孤立やライフラインのストップということも発生した。こういう問題にどう対応できるかということも考えていきたい」と話している。

