台風12号の影響で休業となっていた㈱共立メンテナンス(佐藤充孝代表)が管理・運営する日高川町の温泉宿泊部門とレジャー部門の3施設が23日から営業を再開する。初湯川の美山温泉愛徳荘、和佐のかわべテニス公園、かわべ天文公園で、いずれも施設損傷など直接的な被害はなかったものの、断水など各種影響で休業を余儀なくされていた。その一方で、被害が大きかった猪谷の美山療養温泉館や高津尾のキャンプ場などは再開のメドは立っていない。
台風12号による影響で、 共立メンテナンスが指定管理者となっている公的観光施設のすべてが一時休業。6日に船津の道の駅SanPin中津が2日間の休業のみで営業を再開したが、他の施設は建物の修復など復旧作業を余儀なくされていた。16日以降に飲食、販売部門の一部施設が営業を再開。SanPin中津隣のほろほろ亭、初湯川の美山産品所はほぼ通常営業、高津尾のきのくに中津荘とかわべテニス公園は飲食業務のみ始めた。
23日からは温泉宿泊部門とレジャー部門の施設も営業スタート。温泉宿泊施設の愛徳荘は断水などライフラインの影響で休業していたが、待望の通常営業を再開。武家屋敷風の優雅なたたずまいを見せる施設は、温泉が薬効の高い泉質で、料理は美山ならではの山の幸、川の幸を味わえる。特に温泉については町内には依然として断水の地域があることから、風呂を求める住民にとっては朗報となりそう。かわべテニス公園は町民の無料入浴施設や避難所になっていることから休業していた。飲食業務のみから通常営業となり20面のコートでテニスを楽しめるほか、宿泊もすることができる。天文公園はプラネタリウムをはじめ、観望会(金~日、祝)、レストラン(土日祝)を再開。宿泊業務については休業する。
このほかの施設では飲食業務のみ始めている中津荘は別館の1階部分が完全に水没、温泉の湯元が流失するなど被害は大きく、温泉業務と宿泊業務は再開のメドが立っていない。中津荘と同じ湯元の高津尾の温泉館あやめの湯、アクセス道路が崩壊している鳴滝キャンプ場も営業再開時期は未定。美山療養温泉館は裏山の土砂がボイラー室に流れ込むなどの被害で復旧の見通しが立たない状況で、原型をとどめないほど流失した鳴滝キャンプ場テントサイトについては復旧しない方針。すべての施設復旧には億単位の費用が必要とみられている。

