台風12号の被災地に対する物資提供や復旧作業支援の輪が広がるなか、 犬や猫の被災動物の保護活動等にあたるボランティアも動き始めた。 JPCA (公益社団法人日本愛玩動物協会) 県支部は18日、 日高川町内各地を歩いて啓発活動を展開。 同町で見つかり、 動物愛護センターで保護されている犬の飼い主をさがすとともに、 行方が分からなくなった犬や猫が保健所等で保護されていないかの確認、 被災動物に関する情報提供などを呼びかけた。
JPCAは16年前の阪神大震災時、飼い主とはぐれた犬や負傷した犬、避難所で飼えない犬を預かるなどの活動を展開。大規模災害発生時には必ず必要なボランティアとして注目を集めた。東日本大震災でも最優先の人命救助や被災現場の復旧に続き、行政などと連携して被災動物の救護、行方不明になった動物の捜索、支援物資輸送等の活動を実施。日高川町や田辺市、那智勝浦町で大きな被害が出た今回の台風12号による災害でも、県支部(山畑如矢支部長)のメンバーが被災動物の捜索、情報収集等を行っている。
日高川町では豪雨から1週間が過ぎた12日、やせ細った雑種の犬が玄子地内で保護された。御坊保健所を通じて現在は県動物愛護センター(紀美野町)に保護収容されており、殺処分となる前に何とか飼い主を見つけたいと、付近住民への聞き込みなどを行っているが、19日現在、見つかっていない。メスで毛色は白と茶、ピンクの首輪をしている。
18日には、JPCA県支部のメンバー3人が日高川町内を歩き、この犬の飼い主さがしとともに、水害で行方不明になった犬や猫がいないか、被災動物がいないかなど、住民に聞き取りを行った。17日時点で御坊保健所、御坊署に行方不明になったペットに関する問い合わせは1件もないが、飼い主も被災してペットどころの騒ぎではなかったり、「そのうち戻ってくるだろう」と思って確認していない可能性も。実際、18日の聞き取りでは美山地区の住民が「いつも近所で見かける黒い犬が、あの水害以来、姿を見せなくなった」と話しており、これについてはだれかが黙って自宅で保護していることも考えられるという。
JPCA県支部は「飼っている犬や猫がいなくなった場合、『そのうち帰ってくるだろう』では手遅れになることがあります。日高地方の方は必ず御坊保健所(℡3481)か御坊警察署(℡0110)に問い合わせてください」と話している。玄子で保護された犬の問い合わせは御坊保健所、動物愛護センター℡073―489―6500)へ。また、被災動物の里親希望者はJPCA県支部事務局(加賀さん)℡073―446―8477まで。

