台風12号で甚大な被害を受けた日高川町では、15・16号の新たな2つの台風の影響に伴う2次災害発生へ警戒を強めている。12号の豪雨で地盤が緩んでいる個所が多く、15日には猪谷地区で大規模な崩土が発生。長雨も予想されており、今後の雨量次第で危険性が高まる可能性もあることから、17日正午までに4世帯7人が自主避難している。
  17日午前9時現在、那覇市の東南東約220㌔㍍に位置する台風15号と東京小笠原諸島近海にある台風16号の影響で湿った空気が流れ込み、紀伊半島に雨を降らせている。日高川町では16日午後の降り始めから17日午前11時までの総雨量が平川、三十木、川原河などで約20㍉、寒川で48㍉、1時間の雨量も小川を除き最大15㍉以下と少ない。16日午後4時5分に発令された大雨注意報も17日午前4時53分に解除されたが、時折激しく降ったり、今週末まで雨が長引く可能性もあるため、町では土砂災害など含めた2次災害の危険回避へ準備を整えている。
 猪谷地区の崩土は、猪谷パークから猪谷川上流300㍍付近で、町道沿い延長約100㍍の間に2カ所で発生。いずれも高さ約50㍍にわたり崩れ落ちた。町では接近中の台風の影響による危険回避へ、16日午後10時に周辺住民に呼びかけ3世帯4人が自主避難。17日には1世帯3人が知人宅に身を寄せた。
 このほか町ではすでに消防団へ待機を要請。台風の進路や雨量を見ながら町内放送や防災無線で町民に警戒を呼びかけるほか、防災組織「となり組」の活動によって区民に情報提供や避難所への誘導をスムーズに進められるよう担当職員に指示するなど警戒準備を整えている。道路網も復旧が進んでいるものの、区間によっては路欠や道路脇の山肌が崩れやすくなっているところもあり、危険の可能性があれば即座に通行止めにするなどで安全確保に努めていく。