台風12号の影響でみなべ町に降った雨量が、 歴史的な水害といわれる昭和28年の7・18水害に匹敵する量だったことが分かった。 7・18では清川地内の観測所で2日間に532㍉ (和歌山県災害史) を記録したが、 今回の大雨は3日間で862㍉ (名之内広場観測所)。 島ノ瀬ダムの越流量も過去最大量を記録し、 天災が地域に与えた打撃の大きさを物語っている。
 今回の水害で、 みなべ町では清川地内の名之内観測所で2日175㍉、 3日522㍉、 4日165㍉と計862㍉の降水量。 特に3日夜は豪雨となり、 午後7時から午前0時までの5時間で258㍉の雨量を記録した。 1時間当たりの最大雨量は58㍉で、 3日の午後8時から9時まで、 午後11時から午前0時までの2回にわたって観測された。 町内全体での1時間当たり最大雨量は、 3日午後11時から午前0時までの67㍉ (清川観測所)。 このほか町内の3日間の合計雨量では、 清川観測所で680㍉、 高野観測所573㍉、 南部川観測所568㍉、 南部観測所511㍉、 西岩代観測所427㍉となった。
 島ノ瀬ダムの越流量も大幅に増加し、 4日午前2時に毎秒327㌧と過去最大量を記録した。 昭和63年にも2日間 (9月24・25日) で清川で295㍉、 上南部で290㍉、 南部で281㍉を記録する大雨があったが、 降水量は今回の台風12号による大雨の方が多かったことになる。
 町内の被害状況は死者1人、 全壊家屋1件、 床上浸水20件、 床下浸水33件。 7・18水害では、 旧南部町・旧南部川村を合わせた被害は死者1人、 負傷57人、 全壊家屋2件、 半壊家屋15件、 流失家屋8件、 床上浸水244件だった (県警本部まとめ)。