日高川から流されてきた牛が美浜町など各地の海岸や磯に漂着している問題で、 県と同町の職員が危険な現場で血なまぐさい死骸の処理作業に奮闘している。
美浜町内では11頭の死骸が磯の岩場などに漂着。 この死骸の解体・処理作業が13日から4日間の予定で始まり、 初日は朝から日高振興局や本庁畜産課など県職員40人と町職員6人の計46人が動員され、 三尾の特養老人ホーム下の県道沿いの磯で6頭を処理した。
海につかった状態の牛はほぼ原形を保っているが、 岩場に打ち上がった牛はウジがわくなど腐敗が進み、 吐き気を催すほどの強烈な悪臭。 46人は2チームに分かれ、 3頭ずつ処理にあたり、 獣医がノコギリなどでバラバラに切断し、 10㌔程度の肉片や内臓を袋に分けていった。
町職員によると、 メンバーは白い防護服にマスクをつけるが、 炎天下の作業はサウナスーツのようで、 不安定な岩場の波打ち際、 腐敗臭と二重苦、 三重苦の重労働。 作業を遠目に見ていた市内の会社員の男性 (40) は、 「仕事とはいえ、 あの厳しい状況のなか、 黙々と作業をする姿に本当に頭が下がる思いがしました。 ご苦労さまです」 と話していた。

