台風12号による被災後初めての日曜日となった11日、 甚大な被害を受けた日高川町に多くのボランティアらが駆けつけた。 町の災害ボランティアセンターからの派遣40人をはじめ、 町内外の各種団体や住民の知人らが家屋の清掃やゴミの運搬などで汗。 町内全域で復興支援の輪が広がり、 「ボランティアサンデー」 の一日となった。
この日、 前日10日に発足した災害ボランティアセンターには、 受付時間より30分以上も早く数人のボランティア希望者らが到着。 前日の26人を上回る43人が2人から5人グループに分かれて川辺3軒、 中津6軒、 美山4軒で作業。 照りつける厳しい残暑の中、 泥まみれになった家屋の清掃をはじめ、 泥出しや家財道具の運び出し、 側溝などで汗を流した。 御坊市湯川町財部から参加した中村敏男さん(69)は、1階部分が完全に水没したという皆瀬地内の家屋でボランティア。「昭和28年の水害でみんなにお世話になりました。いまこうしておれるのはそのおかげ。今度はわたしがお返しをする番。日高川町の皆さんが一日でも早く元の暮らしができるよう少しでも力になりたい」とごみの運び出しに励んだ。
このほか、 町内外から多くのボランティアが駆けつけ、 町内のあちらこちらで復旧作業を手伝う心温まる姿が見られた。 被害が大きかった美山地域では、 近隣住民が協力しあって復旧作業に当たっているほか、 プロ野球関西独立リーグの紀州レンジャーズのナイン11人は皆瀬地内の旭屋や川原河の公営住宅周辺でゴミの積み込み作業を手伝い。 以前美山村内の中学校で勤務した教職員や美浜町議らは保健福祉センターや山村開発センターを清掃。 中津地域では日高中津分校野球部40人が旧子十浦小体育館、 御坊ジュニアタイガース50人が三十木の公営住宅周辺でさまざまな作業に尽力し、 川辺地域では国際開洋高校の生徒ら50人が和佐地区の民家などで活躍。 地元建設業協同組合や森林組合が重機で土砂やがれきの除去に当たり、 管内の町村会関係者20人、 共産党の呼びかけの40人らもごみの分別にいそしむなど町内外、 職業、 年齢の枠を超えてスクラム。 復旧支援の輪が広がった。

