台風12号による影響で大きな被害を受けた日高川町で10日、災害ボランティアセンターが設置された。初日から早速、日高地方各地からボランティア18人が参加。「一日も早く元通りの生活に戻ってほしい」と泥まみれになった家屋6軒に分かれて清掃や土砂の撤去作業に汗を流した。このほか管内5町の職員ら21人や商工会青年部40人、住民の多くの知人も駆けつけ、被災後初めての休日は「日高が一つ」になった。
日高川の氾濫により、 流域の多くの民家が浸水被害。近隣住民らも協力しあって復旧作業に当たっているが、 家屋1階は土砂などが山積、置いてあった物が泥まみれになるなど被害は大きく、多くの家で復旧作業はなかなか進んでいない。そんな中、町には連日ボランティア希望者からの問い合わせがあり、受け入れ態勢を整備。社会福祉協議会本所を本部にボランティアセンターを立ち上げた。
住宅の1階部分の半分が水没したという中津地区老星の渡辺文七さん宅(70)を訪れたのは御坊市野口の会社員、佐藤浩知さん(36)と日高川町江川の学生、冨永浩太さん(20)。照りつける日差しの中、住宅からの泥出しや泥まみれになった家財道具の運び出し、側溝の掃除などで午前10時から午後3時過ぎまで5時間にわたり汗を流した。佐藤さんは初めての被災地入りで「川岸はえぐられ、道路は落ち、橋はちぎられ、住宅は泥まみれ。町が変わり果てていてショックです」と声を詰まらせ、「近くの町がひどいことになっているので、少しでも役に立ちたいと参加しました。わたしたちのできることは微々たるものですが、被害に遭われた住民の皆さんに一日も早く元の生活を送ってもらえるようにしたい。またあの美しく、元気な日高川町に戻ってほしい」と泥出しに一生懸命。冨永さんも「実際に見てみるとすさまじい被害」とし、「自分の育った町なので何とかしたいという気持ち。町外の皆さんも来てくれているのに何もしないわけにはいかない。また参加します」と汗をぬぐい、渡辺さんは「重い物も多く、泥出しも重労働で困っていました。若い人は力持ちなので本当に助かります」と話していた。センターにはこの日正午までに19軒から依頼。今後もボランティア依頼・希望者ともに増えそうで、復旧支援の輪が広がっていきそう。
ボランティアは日高地方在住の人が対象。時間は午前9時から午後3時半(受付は午前9時~11時)、場所は町内全域。汚れてもいい服装、帽子・軍手など着用で参加すること。ボランティアの受付は℡090―6552―1965、Fax0738―24―2552、ボランティアの依頼は℡090―6553―5365。

