台風12号で甚大な被害を受けた日高川町を8日、 仁坂吉伸知事が視察に訪れた。 被害が大きかった松瀬の日高川漁業協同組合 (大杉達組合長) や濁流で崩れた皆瀬地内の橋など見て回り、 変わり果てた町の姿に絶句。 仁坂知事は 「一日も早く町民の皆さんが元通りの生活ができるようにしたい」 と復旧へ力強い決意を見せた。
仁坂知事はまず役場本庁で、 玉置俊久町長、 熊谷重美議長、 小早川幸信建設課長らから被災状況や当時の住民避難のことなど聴いたあと、 県道御坊美山線、 国道424号沿いの町の様子を見て回った。
はじめに日高川漁業協同組合を訪問した。 敷地内全体に土砂や流木など山積し、 建物は何とか外観だけ残っているという悲惨な状況にあ然。 関係者は 「水槽は残っているが、 設備はすべてダメで、 親魚すべても流出した。 この見えない財産の損失が痛い。 大放流で河川全体が変わっており、 天然資源が大きなダメージを受けている可能性もある」 と被害状況のほか、 来年からの事業再開など今後のメドを説明。 仁坂知事は 「復旧へ全力を上げて協力します。絶対負けるな」と激励すると、 関係者は「大復活して、また日本一の組合と言われるよう頑張ります」と意欲を見せた。
このあと車窓から泥まみれになった流域の町並みやえぐれた川岸、 崩落した道路など見ながら、 皆瀬歩道橋付近に到着。 長さ約100㍍の歩道橋は川の激流に耐えられず、 右岸の皆瀬側の半分が流出。 残った半分も大きく傾き、 いまにも流されそうで爪痕の大きさを物語っており、 想像を絶する惨状に仁坂知事はぼう然。 しばらくの間、 関係者から橋や道路、 ほとんどの家屋が水没したことなど周辺地区の状況を聴きながら崩れた橋と茶色に濁った川の流れに見入り、 「護岸整備した河川がこんなになるなんて」 と信じられない表情。 このあと鳥居原の集落や椿山ダム下流側にある大喜工業㈱和歌山工場も訪問した。 視察を終え、 仁坂知事は 「町を実際に見てみると美しかったところがあちらこちらでダメになり、 橋が落ちるなんて想像以上の被害。 自然の猛威をまざまざと感じた。 住民の暮らしを守ることが使命。 道路復旧、 河川整備など県のやることはたくさんある。 1日も早く成し遂げる」 と決意を示し、 日高川町については 「3人がお亡くなりになり、 1人が行方不明になっていますが、 町は被害を最小限に食い止めたと思う」 と理解を示した。

