「涙が出てくるぐらい感謝しています」「若いメンバーの力をいただいて、あすからの生活を頑張ります」。日高川町の水害被災地で、復旧支援のボランティアを受けた地域住民からは、心からのお礼の言葉が聞かれた。取材に行った先は、床上浸水があったという和佐と入野地内。それぞれ国際開洋第二高校の全校生徒ら49人と、和歌山市に本拠地を置くプロ野球関西独立リーグ、紀州レンジャーズのナインら30人が民家清掃や農道の泥かきに汗を流し、早期復旧へ一役買った。
「東日本大震災の被災地は史上最大の教育現場」。テレビで、ある教育関係者がこのような意見を述べていた。心に少しキズのある子どもたちを被災地へ連れて行った時の体験談を基に討論のテーマの一つとして掲げていたのだが、実際に感じるのは被災地だけでなく国内の至るところにその影響が及んでいるということ。今回、ボランティア参加した若者たちからは「東日本大震災の様子をテレビで見ていたし、困っている人がいたら助けたいと思っていた」との声があり、絆の広がりを実感した。津波、洪水。被災者の皆さんは多くのものを失ったが、これから生きていくために得た財産も多いのではないか。
日高川町の水害で友人が被災。当初は被害の大きさがピンとこなかったのだが、刻一刻と伝わってくる情報から大変なことになっていると分かってきた。「お手伝いに行ってきていい」と妻がいう。「行ってきてあげて」と答える。前出の若者と同じ気持ち、「困っている人がいたら...」の思いが普通にこみ上げてくる。近年、薄れてきている「お互いさま」を大事に、各自ができることをやっていければと思う。 (賀)

