台風12号による豪雨の影響で日高地方では、日高川が氾濫し日高川町の各地に大きな被害をもたらした。日高川沿いの道は何度も走ったことがあるのでよく知っているが、そうそう氾濫が起こるような場所とは思わなかったので、初めて聞いたときは耳を疑った。崩壊した橋や山のようながれき、浸水してメチャメチャになった民家などを見ると、その悲惨さに驚き、被災された方のことを思うと、胸が締め付けられる思い。一刻も早く復興し、元の生活に戻れることを願うとともに、自分にも出来る限りのことをしたいと思う。
日高川が「まさか氾濫するとは」と思った理由に椿山ダムの存在がある。そもそも昭和28年の7・18水害のようなことが起こらないよう建設されたのに、今回はどうして防げなかったのか。建設段階で問題があったのか、降雨量が想定外だったのかなど、疑問の声が上がっているが、今後の調査の行方に注目したい。
筆者が担当している印南町でも日高川町のような大きな被害はなかったものの、農作物を中心に被害があった。切目川が氾濫し、切目川地区や真妻地区などで21軒が床上、67軒が床下浸水したほか、周辺の水田や畑、ビニールハウスなどが被害を受けた。被害額は作物だけで数千万円に上り、農家にとっては大きな痛手となった。
切目川でもダムの建設計画がある。平成22年に国の再検証があったため一時ストップしているが、事業継続が認められ、近く予算がつく見通しとなっている。今回の氾濫を受け、ダムへの感心が高まっている。万が一の時に十分機能し、住民が安心して生活や農業ができるダムにしてもらいたい。 (城)

