先日、印南町で農家民泊が行われた。県の子ども農山漁村南北交流推進事業を活用して実施。2泊3日の日程で2回立て続けに行い、九度山町とかつらぎ町の児童合わせて約40人が参加。町内の農家らでつくる「いなみかえるの宿」が受け入れ、メンバー宅に数人ずつ宿泊した。体験メニューは漁船クルージングや釣り、乗馬、ゴルフ体験、ぶどう狩り、古道学習などさまざま。筆者は乗馬とゴルフを取材したが、めったにできない体験に子どもたちは笑顔でいっぱい。特に乗馬は県内でも体験できる場所がほとんどないため、「はじめて乗ったけどすごく楽しかった」と満面の笑み。子どもたちにとって、せっかくの夏休みに田舎での体験は退屈なのではと思ったが、笑顔で楽しむ姿を見ていると、そうでもないことがよく分かった。
 今回の体験メニューを見てみると印南には海、山があり、メニューにはなかったが切目川でも遊ぶことができ、田舎の生活を満喫するには十分な条件がそろっている。さらにはぶどう狩りやゴルフ、乗馬場もあり、田舎暮らし以上の体験をすることができ、全国的に農家民泊が広まっている中でも、他と差別化を図るための魅力が十分ある。
 農家民泊での交流人口の増加は、さまざまな面で地域活性化に期待できるので、今後もぜひ進めてほしい。事業はまだ始まって間もないが、今後は修学旅行を受け入れたり、ターゲットを大人まで広げたり、体験客に遊休農地をレンタルするなど、たくさんの可能性が考えられる。今後さらに発展していき、都市部から多くの体験客が訪れるような地域になってもらいたい。        (城)