20日夜、大の巨人ファンの父が見ていたプロ野球中継に目をやると、マウンド上にはヤクルトの背番号20。由良町大引出身の山本哲哉投手(25)が投球練習をしていた。プロ入り2年目で、1軍初登板。うれしく、全18球に見入った。
即戦力として期待されたルーキーイヤーには春季キャンプ中に右ひじを故障し、手術後のリハビリに専念。ことしの正月、帰郷した際に「覚悟はできていましたが、本当につらかった」と悔しさをにじませていたのを覚えている。5月7月に2軍で1年以上ぶりとなる実戦登板。1回4安打2失点と打たれはしたが、うれしいニュースだった。以来、山本投手の兄から教えてもらったコーチのブログをまめにチェック。だいたい2試合に1イニングの登板機会で好投を続けていた。
待ちわびた1軍登録と初登板。坂本を速球で三振にとり、藤村を右飛に打ちとった。長野には粘られてフルカウントに。「フォアボールはあかん」。9球目、見事に二ゴロを打たせ、マウンドを降りた。ベンチ裏へ下がるまでカメラが追う。翌日のスポーツ新聞に「緊張しました」とコメントが出ていたように終始、硬い表情だったが、投球内容は素人目に完璧。最速に近い140㌔台の直球、縦に鋭く落ちるスライダーを駆使し、見事に巨人の上位打線を3人で抑えた。
結果がすべてのプロの世界。チャンスを生かして好投し、地元にうれしいニュースを届けてくれた。正月に語ってくれた抱負は「もっと名前を覚えてもらえるようテレビに映って活躍したい」。21日現在、チームは2位に5ゲーム差をつけて首位を走っており、10年ぶり7回目のリーグ優勝、2年ぶりのクライマックスシリーズ進出へ、さらなる登板、活躍に期待したい。 (笑)

