先日、「世界の果てまでイッテQ」というテレビ番組で「デンキウナギ」を捕獲するというコーナーがあった。南アメリカのアマゾン川などにいる大型魚で、成長すれば体長2・5㍍にもなる。名前の通り体から電気を発する危険なウナギで、最高電圧は800Vにも達し、人や大型の動物も感電して麻痺してしまうほど。そもそもなんで動物が発電できるのか非常に不思議で、思わずアニメ「ワンピース」に登場する雷人間「エネル」を思い出してしまい、「アニメのような話が現実にあるんだ~」と妙に感心。デンキウナギをちょっと調べてみると、筋肉が「発電板」という細胞に変化しているらしい。発電量は1つの発電板につき0・15Vで少ないが、数千個が一斉に発電することで強力な電圧になる。
 長々とデンキウナギの説明をしたが、何をいいたいかというと、いま問題になっている電力不足の話である。東日本大震災の福島原発事故で原発の利用が見直され、新たなエネルギーの開発が求められている。全くの素人考えだが、このデンキウナギの発電を生かすのはどうだろう。例えば数万匹、数億匹を超大型の水槽に入れて一斉に発電させ、電力を取るということはできないのだろうか。確かにデンキウナギの発電は時間にすれば約1000分の1秒しかなく、発電には向いてないらしいが、それでも大量に集まれば結構いけるのではないかと思う。さらに発電板という細胞の仕組みを研究して、持続的に発電できる「細胞発電」なるものを開発できれば一番いい気がする。仮に実現すればクリーンなエネルギーになると思うのだが...。何にしても立秋を迎えても暑い日が続き、電気予報が黄信号。デンキウナギがまだ使えそうにないので、節電に協力したい。   (吉)