田辺市でバスケットボールのリーグ戦が開幕した。筆者は高校からバスケットボールを始め、プレー自体は箸にも棒にも掛からないが、30歳を過ぎた今でも週1回のペースで汗を流し、仲間と一緒にリーグ戦に出場している。ちなみに1戦目は白星。残る試合も楽しみ、頑張ろうと思う。
 先日、本日10面「ブカツ応援宣言 みんなのために」の取材で母校の高校のバスケットボール部を訪ねた。昨年夏の新チーム移行後、11月の秋季、1月の新人いずれの県大会も初戦敗退の彼ら。おせっかいにも新人大会の前後に数回、練習試合に出向いたことがあるが、当時のチームの雰囲気は取材で主将が振り返るように、はた目にもよくなかった。選手それぞれがイライラしているかのようで、まとまりがない。チームメートのミスに対して「何やってるんだよ」と罵声を浴びせるような場面もあり、何より楽しそうではなかった。
 それから数カ月、体育館には明るく、前向きな声。「これぞ高校生」と言わんばかりの元気にあふれ、楽しそうにプレーする選手たちの姿があった。これまたおせっかいにも一安心。取材に答える主将の言葉の端々から「チーム」としてのまとまり、仲間に対する思いの強さが感じられる。「県大会で勝ったことがないんです」と寂しそうにこぼしていたマネジャーに対しても「頑張って支えてくれた。勝利を挙げて恩返しがしたい」という言葉があった。4月に入部したばかりの1年生の存在もいい刺激のよう。「チーム一丸」。そんな言葉がぴったりのチームに成長していた。3年生最後となる、県総合体育大会が6月4日に開幕する。母校だけではなく、それぞれ「最高のチーム」の活躍を期待したい。        (笑)