市内商店街などの活性化イベント「百円笑店街」が、28日に行われる。参加店は生鮮品販売から食べ物屋、工芸品店、菓子屋、オモチャ屋、衣類販売、散髪屋、薬屋など100店舗あり、100円出せば食べ物や日用雑貨などさまざまな商品を買える。とりあえず商店街に足を運んでもらうきっかけにし、魅力を再発見してもらうのが目的。もともと山形県新庄市が最初に始めて全国に広がり、大阪でも千林・黒門市場などで大きな成果を上げている。本県では昨年10月に田辺市が実施し、多くの来客があった。
 ただ、大阪など人口の多い場所では客がたくさん集まる気がするが、人口が少ない御坊では若干不利な取り組みだと思う。しかし、商店街の人たちが一丸となって新しいイベントを実施することは、大きな意義がある。何もしなければ後継者不足が深刻化し、一層シャッターを閉める店が多くなるだけ。イベントを通じて商店街の人たち自身が元気、やる気を出すことが地域活性化の第一歩だ。
 この取り組みは今回だけの単発で終わるのではなく、今後定期的に実施していく。そうしてやがて定着すれば、県外からも集客できるかもしれない。また、評判がよければ、実施日に合わせて旅行会社が日帰りのバスツアーを企画して観光客を連れてきてくれるかもしれない。もちろんそんな期待をするばかりではなく、こちら側からもPRや売り込みにいけばいい。あと、イベントが定着するまでは、何か他のイベントと同時開催にして集客を図る方がいいと思う。例えば秋の復活商工祭のときにすれば多くの客が見込め、いいPRにもなるだろう。何にしても、イベントが成功するよう応援していきたい。   (吉)