福島第一原発事故で東日本が電力不足になる中、中部電力の浜岡原子力発電所も政府の全面停止要請を受け入れたことで、今後、関西電力の支援の動きが本格化するという。しかし、美浜原発1号機など福井県内の原発3基が定期検査中で、関電管内の夏の電力供給にも不安。節電の動きは東日本だけでなく西日本にも広がっていく。
 すでに関西の電気店では省エネ家電製品の需要が高まっており、エアコンの代わりに扇風機の売れ行きも伸び、節電意識が高まってきているという。日高地方も例外でなく、家庭、企業とも節電に取り組んでいく必要があるだろう。
 家庭単位ではどういった取り組みをすればいいだろうか。もちろん照明を小まめに消すことやテレビの主電源を切ることなどはよく言われていることだが、まずは極力手間をかけず効果が得られる方法を調べてみた。
 冷蔵庫の冷蔵強度を強から中へ▽パソコン不使用時のシステムスタンバイ・システム休止の設定▽パソコンやテレビ画面の明るさを下げる▽温水洗浄便座のふたを閉める▽照明を白熱電球から電球形蛍光ランプやLEDへ変更―など。東電や経済産業省のホームページでは、このほかにもさまざまな省エネ方法が紹介されている。これらの方法は、家電の設定変更などちょっとした工夫で、普段の生活にあまり影響がなく節電できる。実際、筆者もパソコンの明るさを下げて本欄を書いてみたが、違和感はなかった。
 いずれの方法も1家庭での効果はごくわずか。大々的に取り組むことで初めて効果が得られる。そのため1人1人が意識して、出来ることから取り組んでいくことが必要だ。    (城)