16日告示の市議選は現職11人、新人5人、元職1人の合計17人が出馬の構えで定数14人に対して3人超過の大激戦が予想されている。各陣営ともに「泣く3人には入りたくない」と必死の形相でし烈な前哨戦となっている。
 立候補予定者の顔ぶれをみると、年齢層が実に幅広い。70代2人、60代6人、50代5人、40代1人、30代3人。ちなみに最高齢は76歳、最年少は33歳でいってみればおじいちゃんと孫。世代を超えた戦いだ。お年寄りだから、若者だからいいとか悪いとか一概にはいえないが、筆者としてはお年寄りの経験と知識が必要なときもあれば、若者の行動力やアイデアが求められるときもあり、議会の構成は幅広い世代の方がおもしろいと思う。ただ、大ベテランの上田季児議長の引退で若手の相次ぐ出馬表明があり、 今回の選挙が何か世代交代への大きな転機となるような気もする。
 いずれにしても使用済み核燃料中間貯蔵施設の誘致問題など大きな争点がないわけだから、有権者は何を基準に投票するのか。ほとんどは地縁、血縁、友人・会社関係、日ごろの付き合いなどでだれに投票するのかを決める人が多いと思う。さらに現職や元職にはこれまでの活動への評価、新人には期待票も考えられる。そして年齢も候補者選びの参考になるだろう。
 しかし、本当はもっともっと候補者の政策がぶつかり合うような戦いの方がまちの活性化につながる。選挙で大きな争点がないのはまちを二分するような大きな問題がなかったり、候補者が個々に掲げる公約に大差がなかったりするのが原因。世代交代の匂いもする今回の選挙、何かもっと斬新な政策で論争が繰り広げられるような戦いを期待したいのだが...。 (吉)