25日こもりひょう.jpg 日高川町首長選の本紙有権者アンケート2回目は 「特に町政に望むことは何ですか」。 10項目から複数回答可で選んでもらったところ、 「教育・子育て支援」 が55人でトップとなった。 保育環境のさらなる充実を望んでいることがうかがえるほか、 複式学級などによる教育格差に不安を抱いている状況が浮き彫りに。 続いて医療・福祉が50人、 若者定住施策が44人と多かった。
 教育・子育て支援を選んだ有権者は、 20代11人、 30・40代各13人、 50代7人、 60代6人、 70代4人、 80代1人で幅広い世代が関心を寄せており、 実際に小さい子どもや児童生徒を持つ人が多い。 子育て面では 「一時的に何時間かだけでも預かってくれる場所がほしい」(矢田地区20代女性)、「中津でも学童保育を」(船津・高津尾地区30代男性)、「由良町のように小学校卒業まで医療費を無料にして」(矢田地区40代男性ら)など環境のさらなる充実を望む声が寄せられ、 教育面では 「やはり複式学級での教育が不安。 子どもの学力と競争力の低下が心配で、 大規模校との教育格差を感じる」 (丸山地区30代女性) など美山地区の小学校をはじめ、 児童数が少ない川辺地区の小学校でも統合を求める意見が目立った。 ちょうど半数の有権者が選んだ医療・福祉は、 約30%という高い高齢化率が反映して年代に関係なく町の大きな課題としてとらえられている。 「高齢者が安心して暮らせる町に」 (丸山地区40代男性)、 「自分の老後が不安」 (船津・高津尾地区60代男性)、 「特養施設をもっと増やして」(早蘇地区50代女性) など切実な声が聞かれ、 「医療体制の充実を」 (寒川地区60代男性)など救急医療機関が遠い美山地域ならではの訴えもあった。 若者定住施策は「若者が働く場所を確保してほしい」(早蘇地区20代男性)など企業誘致を求める声が中心。 起債220億円、実質公債費比率県下ワースト1の行財政改革にも大きな関心を寄せており、「見直すべき事業・個所は多くある。財政健全化は図れるはず」(早蘇地区50代女性)、「とにかく職員、議員が多い」(愛徳地区40代男性ら)の厳しい声。農林業振興では 「後継者不足で廃園が増えている」(矢田地区80代男性)「収入が上がる施策を」(丹生地区60代女性) などあった。ほか観光振興では「町を活気づけて」(船津・高津尾地区30代男性)、道路などインフラ整備は「地域によって隔たりがある」(早蘇地区50代女性) などの声が聞かれた。このほかそれぞれの項目で関連性が高い「過疎対策」への意見も多く 「奥地を切り捨てないで」(寒川地区70代男性)という悲痛な訴えや「集落の再編成をしてみては」(早蘇地区80代女性)など斬新な考えもあった。