梅園地で、見学者の前でドローン施肥を実演した

 傾斜地での果樹栽培の労力削減へ県は、民間事業者と共同でドローンを使った施肥技術を開発し、みなべ町のうめ研究所で実演会を開いた。

 県特産の梅やミカンは傾斜地で栽培することが多く、施肥作業は重い肥料の運搬だけでも重労働で、生産者の負担を減らしたいとドローンを活用することにした。稲作などでは同様の取り組みはすでに行われているが、果樹では初めて。

 実演会は7日、共同開発した株式会社OPTⅰM、ドローン専用肥料エアフルーツを開発した株式会社OATアグリオと開催。うめ研究所職員が、ドローン施肥と手まき施肥では樹体生育や土壌成分に違いはなく、作業時間が大幅に短縮されることをデータで解説。梅栽培ほ場に移動して大型ドローンを飛ばし、粒状の肥料を木の数㍍上から半径5㍍ほど飛散させて自動飛行するのを見学した。あらかじめ園地を測量し、飛行ルートを設定して自動飛行させるため、初めての園地では作業時間は少し短縮されるだけだが、2年目からは大幅に削減される。

 有田川町で梅、ミカン、柿を栽培している川口義之さん(53)は「今はまだ体力的に手まきできるが、重労働なので将来的には有効な手段になると思う。費用よりも、施肥の有効性が重要で、試験的にやってみて効果を実感できれば本格的に導入を考えたい」と話していた。

 県果樹園芸課は「急傾斜で施肥が大変な場所など、部分的に活用するだけでも負担軽減になる」と普及を目指したいとしている。