みなべ町西本庄、梅干し等製造販売の株式会社紀州本庄うめよし(山西善信代表)の梅酒「壱―ICHI―」が、フランスで開かれた日本のお酒のコンクール、KURA MASTERのリキュールコンクール梅酒部門で最高賞の審査員賞を受賞した。琉球泡盛をベースに、自社農園の完熟南高梅、真っ赤な色が特徴のすもも梅と露茜をじっくり漬け込んだ逸品で、フランス人審査員から高い評価を受けた。

エッフェル塔を背景に受賞した 「壱」
フランスでの表彰式で盾などを受け取った山西代表㊧と母の啓子さん

 KURA MASTERはフランスを代表するバーテンダー、5つ星ホテルやミシュラン3つ星の名店で活躍する一流ソムリエら、総勢125人のプロフェッショナルが審査員を務める日本の酒類コンクール。今年で10周年を迎えた。

 梅酒部門は2023年から創設され、今年4年目。全国から多くの銘柄が出品された中、壱は金賞の上のプラチナ賞5銘柄の中から3品だけが選ばれる優秀賞を獲得。さらにこの中から最も優れた1銘柄に贈られる審査員賞に選ばれた。審査員からは「色合いがとても魅力的で、香りも素晴らしい。味も品質が高くエレガント」と絶賛された。

 紀州みなべ梅酒特区(2008年)の認定第1号の同社は09年から梅酒を製造。顔の見える関係を築いている生産者の「すもも梅を酒に使いたい」という声を聞き、同じく鮮やかな赤色が特徴の露茜、最高級ブランドの南高梅の3種類をブレンドし、泡盛と氷砂糖で漬け込んだ「壱」を生み出した。見た目も美しく、香り豊かでさっぱりとした甘みで飲みやすい口あたりのいい一本。同コンクールには毎年出品し、過去にはブランデー梅酒「善―ZEN―」が金賞を受賞。今回念願の最高賞を手にした。

 先月30日にフランスで行われた表彰式には、山西代表(45)と母親の啓子さんが出席。「最高賞受賞は和歌山県で初めてで、南高梅が世界に認められたことがうれしい。酒蔵ではない、梅干し店として、みなべの梅の魅力を少しでも伝えられれば。これからも日本一の産地をPRしていきたい」と話している。