海洋・水環境分野の研究成果を発表する「マリンチャレンジプログラム2026関西大会」がこのほど、大阪市で開かれ、和歌山高専知能機械工学科3年の瀬川慧さんが優秀賞を受賞。来年2月に東京都内で開かれる全国大会への出場権を獲得した。

大会には三重、兵庫、和歌山、愛知、大阪、奈良の1府5県から高校生を中心に10チームが参加。魚類やクラゲの生態、水質調査、海洋資源の循環利用など、それぞれが取り組んできた研究を発表し、全国大会に進む優秀賞4チームを選んだ。
瀬川さんの研究は「リビングでできるリジェネラティブ~まだ名前のない装置の開発~」。小学生のころから、和歌山高専の「きのくにジュニアドクター育成塾」に参加し、海ごみをテーマに研究を続けてきた。その中で、海岸清掃などで回収された海ごみの多くが焼却処分され、二酸化炭素を排出していることに疑問を持ち、海で回収したペットボトルごみを3Dプリンター用フィラメントに再生する装置の開発に取り組んだ。
装置は、切断、巻き取り、溶融ヒーター、操作パネル、材料ホルダーなど、知能機械工学科で培ったものづくりの技術を生かして自ら製作。動作テストでは3Dプリント部品のギアが割れるトラブルもあったが、歯車形状の見直しなど改良を重ねた。
大会では研究の背景や装置の仕組み、失敗と改良の過程、今後の展望を発表し、審査員から高い評価を受けた。
瀬川さんは「さまざまな面で支えてくださる先生方に感謝しています。全国大会に向けて、キット化や動作の高速化・安定化を進め、いずれはごみ拾いがワクワクするものづくりになる未来につなげたい」と話している。


