由良町で地域の魅力を発信しているインスタグラマーのむんさんが、由良のさつき八朔を使った地ビールを作った。
フルーツ系のビールと聞き、正直なところ、ビールとはかけ離れた味になっているのではないかと思った。ところが、実際に飲んでみると、ビールならではのおいしさをしっかり残しながら、八朔の香りがふわっと加わっている。ビール好きにも受け入れられる味に仕上がっていると感じた。
1本800円と、一般的なビールに比べれば決して安くはない。それでも、販売開始からわずか2日で半数以上が売れ、その後も勢いは衰えず、約1週間で用意した1100本が完売した。人気を後押ししたのが、むんさんらしくSNSを意識したパッケージ。発売後には購入者が次々とインスタグラムに写真を投稿し、口コミが広がるように反響を呼んだ。
あまりの人気ぶりに、早くも再販が決まった。10月末ごろには1200~1300本程度を用意する予定で、今回買えなかった人にとっても、由良の味を楽しめる機会が増える。
むんさんはこれまで、インスタグラムを通じて町の風景や食、地域の魅力を発信し続けてきた。SNSという新たな発信手段を生かし、今回はそこに地ビールというコンテンツまで生み出した。
思い描いたことを形にし、発信して反響を呼び、それを次の取り組みにつなげる。その行動の早さこそ、むんさんの強みなのだろう。完売を喜びながらも、すでに次の企画を考えているという。町になかったものを次々と生み出すむんさんの挑戦が、由良の新たな発信力になっていくことを期待したい。(城)

