和歌山地方気象台は、和歌山県では7日ごろにかけて大雨となるおそれがあるとして、低い土地の浸水や河川の増水、土砂災害に注意するよう呼びかけている。西日本付近にある前線は5日にかけてほとんど停滞する見込み。この前線に向かって台風24号から暖かく湿った空気が流れ込むため、県内では大気の状態が非常に不安定となり、局地的に非常に激しい雨が降るところがあると予想されている。

 由良町在住の筆者にとって、大雨の予報を聞いて思い出すのが、2023年6月の豪雨だ。台風2号の影響で県内に線状降水帯が発生し、猛烈な雨となった。小さな川から水が道路にあふれ出し、由良川の護岸が約100㍍にわたって崩れ、各地で道路の冠水や崩土などの被害が発生。国道も通行止めとなり、町全体が陸の孤島となった。由良に住み続けている高齢の方も「初めて」と話していたのを思い出す。

 大雨は、降り始めてから避難を考えるのでは遅い場合がある。今のうちに何をしておくべきか。まず確認したいのが、自宅周辺の危険箇所と避難場所だ。ハザードマップで浸水や土砂災害の危険区域を確認し、避難場所までの経路を実際に歩いて確認しておきたい。次に、スマートフォンの充電や懐中電灯、携帯ラジオ、飲料水、非常食、モバイルバッテリーなどを準備し、停電や断水に備える。側溝や排水口に落ち葉やごみが詰まっていれば、取り除いておくことも大切だ。

 ハザードマップを確認、必要なものを準備、危険を感じたら早めに安全な場所へ移動する。「今回は大丈夫」と楽観するのではなく、最悪の事態を想定して備えておきたい。(城)