朝晩はだいぶ涼しくなり、暑さのピークが過ぎたことを肌で感じられるようになった。23日は二十四節季の一つ、暑さが止むという処暑だった。残暑厳しい日はまだまだありそうで、熱中症対策をおろそかにはできないが、過ごしやすくなる秋が少しずつ近づいていると思うと体も少し軽くなるような気がする。

 もうすぐ9月、あと一週間もすれば印南町や御坊市名田町を皮切りに、秋祭りへ向けたならし(練習)が始まるのだから、過ぎる時間の速さを感じずにはいられない。祭り好きの多い日高地方でも、参加する人の数が年々減っているのは目に見えて分かる。少子高齢化による生産年齢人口の減少は、いわゆる人手不足に直結しており、比べるものでもないが祭りの担い手が少なくなるのも仕方がない。

 統計によると、昨年1年間の出生数は67万1236人で、10年連続で過去最少を記録した。この数字だけを見てもあまりピンとこないが、筆者が生まれた1975年を見ると出生数は190万1440人。第2次ベビーブームのピークとなった1973年は209万1983人だったことを考えると、50年での減少の仕方がすさまじいことがよく分かる。減少傾向がこの先も続くのは必至だ。

 そうなると、祭りがこの先いつまで続けられるだろうかと心配になる。古代とゆかりのある歴史ある祭りも多く、絶やすことは避けたい。何より、デジタルの時代、地域の希薄化が進む中にあって、世代を超えた人のつながりが生み出される祭りは今や地域の宝でもある。というわけで、年配になったかつての若い衆諸君、地域の伝統を絶やさぬよう今年も参加して頑張ろうではないか。(片)