アユ釣りの全国大会「オーナーカップ鮎」の決勝大会が岐阜県の馬瀬川(まぜがわ)で開催され、田辺市龍神村柳瀬の会社員松本一平さん(49)が優勝した。決勝大会初出場の南部高校1年の山本渓太君(15)=田辺市龍神村湯ノ又=は予選敗退したものの、敗者復活戦(ドリーム戦)でブロック優勝し、来年の決勝大会出場権を獲得した。

来年の決勝大会出場を決めた山本君
表彰台で優勝カップを手にする松本さん

 釣り具メーカーの株式会社オーナーばり(本社・兵庫県西脇市)が主催。大会には全国各地区予選を勝ち抜いた106人(松本さんはシード選手で決勝大会から出場)が出場し、釣り上げた匹数(おとりアユ2匹含む)で競った。

 初日は4ブロックに分かれて1回戦から3回戦まで行われ、松本さんは1回戦3位、2回戦と3回戦は1位で通過。2日目の上位8人による決勝トーナメントに進み、1回戦を14―4で快勝し、準決勝は7―6で競り勝った。決勝戦も順調に釣果を伸ばし、前半に5匹を釣り上げ、後半に入っても8匹を追加。おとりアユを入れて15―3のスコアで圧勝した。

 前身となる大会「報知アユ釣り選手権・オーナーカップ」を含めて12年ぶり2回目の全国制覇。おととしは3位、昨年大会はベスト8入りで、優勝まであと一歩及ばなかった雪辱を果たし、「流れのある深みを中心に釣果を伸ばすことができた。日頃から釣りに対して研究に取り組んできたことが実ったと思う。優勝して大勢の人が祝福してくれた」と笑顔で振り返った。

 昨年の前回大会は龍神村広井原の会社員林誠二さん(51)が優勝しており、2年連続で龍神勢が栄冠を手にした。

 ドリーム戦は、初日の予選リーグ敗退の67人が出場。2ブロックに分かれて来年の大会出場権(それぞれ上位2位)をかけて争った。山本君は初日の予選でおとりアユを含めて釣果3匹で敗退したが、ドリーム戦では17匹を釣り上げ、見事1位に輝いた。敗退した予選について「場所によってアユの多いところとそうではない所がはっきりと分かれていて、初日は場所選びを間違えたのが敗因」と分析。初日を教訓に、ドリーム戦では場所選びから慎重に行い、針と竿も2択で最後まで迷ったが、下見のときによかった針と、これまで使ってきた竿で勝負したのが結果につながったという。

 「昨年準優勝した方と同じ淵でアユを奪い合えたからこそ、17匹も釣ることができた。自分の釣りを信じてやれたのがよかった。来年はもう一度チャンスをもらえたので、一番高い所を目指して、これからは楽しさを追求して成長していきたい」と話している。