生徒の前で戦争体験者の話を伝える宮本さん㊧と深津さん

 印南町の清流中学校(大﨑靖子校長)で3日、平和学習が行われ、印南町の新日本婦人の会日高支部あけぼの班の宮本浩子さんと深津孝子さんが戦争体験者から聞き取りした話などを語り、平和を守る大切さを訴えた。

 あけぼの班は昨年、戦争体験者から聞き取りした声を集めた冊子「歩み続けて―聞き取りの記録―」を発行しており、学校から講師の依頼を受けた。

 冊子に掲載している4人の体験談として、艦載機が飛ぶ中を走って逃げたこと、ソ連に抑留された経験、土佐湾で機銃掃射を受けたことなどを話し、元小学校教諭の女性が2007年に寄稿した文章も披露。「通勤途中、アメリカの艦載機グラマンの機銃に遭い、3人の同僚のうち1人が弾を受けて死亡、私はかろうじて田んぼに飛び込み助かった。60年たったいまも、米兵の銃を構えた姿が目に焼き付いている」など生々しい体験を通じて戦争の恐ろしさを伝えた。

 宮本さんは「全校生徒31人全員が真剣に聞いてくれた。いまでは想像もできない戦時中のことを少しでも分かってくれたらうれしい。戦争なき世の中がこの先もずっと続いてほしいとの思いを込めました」と話している。