各地で記録的な猛暑が続くなか、ハンディファン(携帯型扇風機)を手にした人を多く見る。先日、テレビの情報番組では欠品が出ている家電量販店もあるとのこと。一方、体温より気温が高くなることも珍しくなくなってきた近年、気温しだいではハンディファンを使うことで涼を得るどころか、ただ体に熱風を吹き付けることになりかねないという注意の声もある。
調べると、35度以上のような高温の環境下でハンディファンを使っても温風が来て、なかなか体温を下げる効果は見込めず、熱い風を体に当て続けることで、かえって熱中症のリスクが高まることもあるという。ドライヤーの風に当たっているのと同じ。首元に濡れたタオルを巻いて風を当て、水分の蒸発によって体を冷やす方法が有効だそうだ。
ハンディファンといえば、屋外でベビーカーに取りつけ、子どもに風を当てている人も見かける。一見よさそうに思ったが、これも危険という。天気予報の気温は大人の顔に近い高さで測定、地面から約1・5~2㍍といわれる。強い日差しで熱せられた地面付近は、それ以上に高温。地面に近いベビーカーに乗る乳幼児は、大人よりも厳しい暑さにさらされており、温風を当て続けるのは危険だろう。
また、落として強い衝撃を受けたハンディファンは、内蔵バッテリーが破損している可能性も。2021年から25年まで5年間に製品評価技術基盤機構(NITE)に通知された製品事故情報で、リチウムイオン電池搭載製品は2140件、製品別ではモバイルバッテリーの事故が最も多く、事故発生件数は8月がピークだった。猛暑を安全に乗り切るため、正しく涼を得るようにしよう。(笑)


