全日本パワーリフティング選手権大会・第31回マスターズクラシック部門が18日から20日まで金沢市で開かれ、男子83㌔級でみなべ町芝、会社員小川幸企さん(40)=チームN.N.T.所属=が3種目の合計重量663・5㌔を記録し、銀メダルを獲得した。3種目のうちベンチプレスでは、7年ぶりに日本記録を更新する快挙となった。

銀メダルを手に力こぶをつくって笑顔をみせる小川さん

 小川さんは学生時代に野球で体を鍛え、二十歳のころから趣味で筋トレを始めた。普段は田辺市内のジムに通っており、先輩の勧めもあって5年ほど前から競技に参加している。

 昨年2月にはパワーリフティング仲間の由良町神谷、岩崎惇さん(39)がオーナーのジム「THE GYM HAS NO NAME」(御坊市湯川町小松原)にも通い始めた。筋力アップの基礎となるフリーウエイトに特化したジムで、「コンボラック」と呼ばれる専用機器が3台あり、うち2台はIPF(国際パワーリフティング連盟)公認。これだけの台数を備えているジムは県内にないという。このジムのチームが岩崎さんの所属するN.N.T.。

 パワーリフティングはスクワット、ベンチプレス、デッドリフトの3種目あり、それぞれ3回まで挑戦でき、各種目の最高成功重量の合計で競われる。全日本選手権の83㌔級には地方大会で標準記録(520㌔)を突破した14選手が出場。小川さんは今年4月の和歌山県大会で600㌔をマーク。「体が軽く、いい記録が出る予感はしていた」と言う大舞台ではさらに記録を伸ばし、全国2位は自身の最高順位となった。合計重量663・5㌔の内訳はスクワット250㌔、ベンチプレス193・5㌔、デッドリフト220㌔。うちベンチプレスは2019年に日本新記録となった193㌔を0・5㌔上回り、「日本新記録という目標を達成できてうれしいが、トータルでは1位と大きく水をあけられた。来年夏の全国大会で逆転優勝を目指します」とこぶしを握っている。岩崎さんは「(小川さんは)実力のある方で、今後の活躍にも期待しています。来年の大会には私自身も出場を考えています」と話している。