印南町ふるさと歴史文化研究室代表の坂下緋美さん(85)=印南町印南=は人形供養で知られる同町印南の東光寺(嶋田隆道住職)に、「人形供養の寺」と記した石柱を奉納。10日朝、奉納式が行われた。坂下さんは10代の頃から人形の製作を行っており、地元の寺院に伝わる伝説などを人形で表現するなど活動。東光寺が人形供養の寺としてあまり知られていないことから、表石柱の奉納を決めた。

奉納式では坂下さんが「数年前、東光寺さんで人形供養を行っていることを知ったのですが、周りには知られていなかったので、長年人形制作に携わった身としてささやかな表石柱を奉納させていただくことにしました」とあいさつし、嶋田住職が除幕。ふるさと歴史文化研究室の久保田英介さんらスタッフが立会った。
石柱の正面には「紀州 人形供養の寺」と刻まれ、右側面には「小栗判官照手姫伝説の寺院」、左側面には「印南音頭と共に 歴史を刻む」と記されている。嶋田住職は「10年ほど前、檀家の方から『雛人形や五月人形を奉納したいが淡嶋神社は遠くて行きにくいので、地元で供養してもらえればありがたい』とご相談があり、奉納をお受けしています。宣伝する気持ちはなかったのですが、碑を立ててくださったので町内の皆様に知っていただけるのはありがたいです」と話した。
長年、海外の人形も集め、ここ数年は印南町公民館で展示しており、今回、併せて奉納された。中国、インド、タイ、アメリカ、ペルー、ミャンマーなど多くの国の人形100体以上があり、坂下さんは「特にインドやタイは仏教と縁が深いので、寺院の行事の合間にでも少しずつ紹介していただければと願っています」と話している。


