県内の観光振興に貢献した個人や団体をたたえる県観光連盟の観光功労者表彰受賞者が決まり、日高地方から唯一、個人の部でみなべ町観光協会元会長の岩本恵子さん(69)=みなべ町晩稲=が選ばれた。まずは地域住民にみなべ町の歴史、文化などの魅力を知ってもらおうと、観光ガイドの会発足、プロフェッショナルを招いたセミナーなど積極的に取り組んだことが評価された。7月10日に県庁で表彰式が行われる。

日高地方で唯一、観光功労者表彰を受賞した岩本さん

 岩本さんは株式会社岩本食品の取締役、海の見えるカフェレストラン「カフェ・ド・マンマ」の代表などを務めており、2004年のみなべ町合併と同時に観光協会に入会。副会長を10年以上歴任したあと、2019年から6年間会長を務めた。

 力を入れたのは、町民にみなべ町の魅力を再発見してもらうこと。町内には有間皇子が詠んだといわれる和歌の石碑や熊野古道、古い神社、城跡などの歴史や文化、吉野熊野国立公園を構成する南部海岸をはじめとする豊かな自然など魅力がたくさんあるが、観光資源に気づいていない住民が多いことを感じ、観光ガイドの会の発足を提案。自分たちが町内のことを知り、町民にも広げていこうと、観光ガイドが町内を案内するお宝発見ウォークを毎年開催している。さまざまな分野のプロフェッショナルを講師に招いた観光セミナーも毎年3回シリーズで開いており、新たな発見や知識を深めることに取り組んだり、町内を巡るスタンプラリー、国立公園の清掃等も企画している。

 カフェ・ド・マンマには県外や海外からの来客も多く、積極的にコミュニケーションしてみなべのよさをアピールしている。

 「声をかけていろんな話をしていると、笑顔でこたえてくれて、私が元気をもらっています」と観光PRにやりがいを感じている。受賞に「会員の皆さんの協力なくしてできなかったので、本当に感謝しています。『みなべには何もない』ではなく『みなべにはこんなにいいところがたくさんある』と思ってもらえる町民が増えることで、町の魅力もアップする。これからもみなべ町を発信していきます」とますます意欲を見せている。