担架に収容した要救助者(人形)に付き添ってロープで下りる隊員

 風力発電施設での事故に対して安全、確実な高所作業や救助を可能にしようと、日高広域消防は9日、印南町の風力発電施設で、高さ約80㍍からの救出訓練を行った。

 施設でメンテナンス中の作業員が動けなくなったとの想定。伸縮性が低く強度の高いロープを使って活動した。

 高さ約80㍍の施設最上階(ナセル)から助け出す想定では隊員がタワー内の昇降機で上り、ダミー人形の要救助者を担架に収容。古部湧真副士長が付き添い、約5分かけて地上に下ろした。地上約60㍍付近で宙吊りになった人の想定では滝本塁貴副士長がナセルから降下し、要救助者役の隊員に接触。安全を確保し、ともに地上へ下りた。

 訓練を前に尾﨑行雄署長は「近年、構造物での救助案件は複雑多様化し、困難性も変わってきており、このような訓練はまたとない機会」と感謝し、最後に由良・印南風力発電所の岡山徳貴発電部長が「地上80㍍の場所での作業で私たちだけでは助け出せず、消防隊員の皆さんに救助していただくことになります。印南風力では今後とも事故防止の対応を行い、消防の皆さんには万一に備えた訓練を引き続きお願いします」とあいさつした。