日高地方初のプロボートレーサーとなった御坊市出身の出口飛龍選手が去る23日、住之江で開催されたアクアコンシェルジュカップのオープニング第1レースでデビュー戦に臨んだ。結果は6着となったが、初陣の目標にしていた無事故、完走を達成。24日の2戦目、25日の3戦目と4戦目も無事完走した。新人選手はデビューしてからしばらくの間、原則として大外で最も不利な6コースからスタートすることになっており、なかなか上位に食い込むのは難しいようで、まずは無事故、完走がクリアできれば順調な滑り出しと言えそうだ。

 社会面でも紹介したが、プロのボートレーサーになるには養成所の入所試験や国家資格の取得など超難関を突破しなければならない。出口選手ら138期生の応募には全国から1074人が集まり、学科、体力、面接などの試験を受けて、最終的に合格はわずか49人、競争倍率22倍の狭き門となった。

 しかし、これからが本当のスタート。プロには4階級があり、新人は最下位の階級からスタート。昇級するには勝率や事故率の規定を満たす必要があり、半年に一度(毎年1月と7月)更新される。上位の階級になれば出場できる日数やグレードの高いレース(SGやG1)に出場する機会が増え、さらに約1600人いるボートレーサーの頂点に立つ賞金王になるには、最上位ランクを維持しながら上位18人しか出場できない年末のSGで優勝しなければならず、極めて険しい道のりとなる。

 出口選手は今後3年以内に最上位のランクを目指すと闘志を燃やしている。将来の夢の「和歌山のスーパースター」になるためフルスロットルでの活躍に期待したい。(吉)