
印南町西ノ地、切目王子神社の鳥居が新しく建て替えられた。2015年以来11年ぶりで、県内でも珍しい木製の鳥居となっている。
神社入り口の長床を出てすぐの境内にある鳥居。老朽化のためこの日朝から古い鳥居を撤去し、新しい鳥居に建て替えた。施工は地元の大工、坂下繁一さん(78)。昨年11月に奥吉野から切り出されたスギを使い、表面を磨き上げて高さ4・8㍍の立派な鳥居に生まれ変わった。形は伊勢神宮と同じ神明(しんめい)鳥居で、木の風合いをそのまま生かした素木(しらき)造り。
26日、完成を祝う神事を執り行った平野聖翔宮司は「石やコンクリート製の鳥居が多くなる中、大工さんの技術でこれまでと同じ木製で新調することができた。大事な神社を未来につないでいきたい」と話し、前山栄蔵総代長も「きれいで立派な鳥居になってよかった」と喜んでいた。
切目王子神社は第10代崇神天皇のころに創建されたという非常に古い歴史を持つ。熊野九十九王子の中でも藤白王子(海南市)などと並んで格式高い五体王子として知られている。全国に分社がある切目神社の総本宮で、国の史跡にも指定されている。


