座禅する風神さんと生徒

 日高高校は25日、国際理解講演会を開き、講師に由良町の興国寺のフランス人僧侶、風神さん(本名=フォルマス・アタレ)を招き、生徒たちが座禅を体験した。

 風神さんはフランス東部ストラスブール生まれ。オーケストラのフルート奏者として活躍していたが、20代後半に米国の禅堂「正法寺」で禅を体験したことをきっかけに関心を持ち、修行を始めた。30代で僧侶となって来日し、岐阜県の正眼寺などを経て、現在は興国寺に勤めている。

 講演では、子どものころに合気道に興味を持ったことや自身の生い立ちを紹介した後、生徒たちに禅について説明。「座禅は宗教的な意味だけでなく、心の安定や訓練、心と呼吸の筋トレのようなものです」と語り、「周りをきょろきょろせず、呼吸に集中してください」と呼びかけた。生徒たちは静寂に包まれた空間の中で、座禅に取り組んでいた。

 また、仏教において重要な出来事や転機を意味する「一大事因縁」という言葉も紹介。「先日、若者が寺に来たので案内しました。もう今後来ることはないかもしれないが、これも一つの一大事因縁であり、決して無駄ではない。私も合気道を知って始めるまで20年かかったように、皆さんも今は自分に関係ないと思っていることが、いつか大切な縁につながるかもしれません」と語り、生徒たちは静かに耳を傾けていた。