日本有数の花の産地、御坊市名田町の名田小学校で「花育」活動を取材した。日高地方花き連合会が主催する、子どもたちの花束づくり体験だ。御坊が日本一の産地であるスターチス、カーネーション、ガーベラ、カスミ草が用意された◆スターチスについて詳しく調べてみようとウィキペディアで検索すると、「ハナハマサジ」という項目が出たので少々面くらった。漢字では「花浜匙」。小さなスプーンのような形からだろうか◆都道府県別の作付け面積の変遷を調べると、2012年までは僅差で北海道が1位、和歌山県が2位。2013年からはずっと継続して和歌山県が1位を誇り、シェアは2024年度で42・38%となっている。「花育」で、講師を務めた日高地方花き連合会会員は「旅行先のお花屋さんでスターチスを見ることがあったら、多分御坊のスターチスかも」と言われていた◆子どもの頃には紫色と黄色の2色ぐらいしか見た覚えがなかったが、今は色も形も実に多種多様になっている。花束作りに用意されたのは、美しい深い青紫色の「ブルーインパルス」、白いファインパール、愛らしいフェアリーピンク。名前を聞くだけでも何か心楽しくなる◆白に赤い色の入ったきれいなカーネーション、ピンクや黄色のガーベラなどたくさんの花から、子どもたちは好きなものを選んでオリジナルの花束を完成させた。「『いつもありがとう』ってメッセージをつけて、お母さんにあげます」と話しながら楽しそうに束ねていく姿に、花は普段言えない気持ちを形にして届けてくれるメッセンジャーなのだなと改めて思った。スターチスの花言葉は、紫は「気品」「上品」、黄色は「誠実」。そして全体的には「変わらぬ心」。(里)

