由良町文化協会が、文化協会設立60周年記念作品集を発行した。協会所属の21団体の作品やゴールデンウイーク展などの活動を紹介。10年前と比べて指導者の高齢化などにより2団体減少したが、生徒による運営や新たなサークルの立ち上げなど、それぞれの団体が活動継続に向けた工夫を重ね、地域文化の継承に取り組んでいる。

文化協会は1965年(昭和40)、町在住の文化愛好家や生け花、書道、写真、菊花、手芸、俳句、絵画の有志団体が集まり、町文化団体連絡協議会として発足。同年に第1回文化展を開き、名称を現在の文化協会に変更した。
その後、さまざまな団体やサークルが発足し、日々の活動に励むとともに、ゴールデンウイーク展や文化展、芸能発表会、文化賞などを通じて町文化の発展を担っている。
ただ近年は、指導者の高齢化によりサークル活動を続けられない団体もあり、10年前の作品集と比較すると、川柳や短歌、フラワーデザイン、茶道など多くの団体が姿を消した。
一方で新たな団体設立の動きもあり、この10年ではバッグや小物入れなどを作る「くらふとくらぶ」と「ギター愛好会」が発足し、協会に新たな風を吹き込んでいる。また、指導者不在となった団体も、残った生徒たちで活動を続けたり、地区ごとに分かれて活動したりするなど、継続への取り組みも見られる。
60周年作品集は昨年の60周年を記念して発行。A4判45ページで、50周年に続き10年ぶりとなる。各団体の作品やメンバーなどを豊富な写真とともに紹介している。
古曽成樹会長は「発足から60年が経ち、AIなどで何でも素早く簡単にできる時代となりましたが、そんな時代に生きる私たちだからこそ、手作業の意味や価値に重きを置き、心温かい作品を制作していくことが文化の発展につながると思います」と話している。


