イランとイラクは同じイスラム教の国ではあるが、イランはアーリア人の国でありイラクはアラブ人の国である。さらにシーア派(イラン)とスンニ派(イラク)に分かれる。中東全体ではシーア派はイランのみである。

 しかしイランの元の宗教はゾロアスター教であった。イランの起源はペルシャで、「イラン」と名乗るようになったのは一九三四年にバフヴィー朝のレザー・シャーが国名を「イラン」としてからだ。この『イラン』とは、ペルシャ語の「アーリア人の国」という意味である。始まりは紀元前四千年、ザグロス山脈と南部のペルシャ湾に囲まれた地域に住んでいたエラム人だ。紀元前二千三百年頃アッカド王国となり、紀元前二千百年頃にシュメール人がバビロニアにウル王朝を建てた。その後イラン高原を中心にこの地域には数々の王朝が生まれ紀元前六百年代に生まれたアッシリアが世界初の帝国となった。さらに紀元前五百五十年代にキュロス二世がペルシャ王となりペルシャが始まった。ペルシャの語源は古代ペルシャ語の「パールサ(部族名)」に由来する。以来、二十以上の王朝が生まれ変遷を経て、一九三四年に国名がペルシャからイランへと変わった。さらに一九七九年にイスラム教を国教とした。イランの特徴としては政治指導者の上に宗教上の指導者(カリフ)が上位に立つことである。そしてこの地位はホメイニからハメネイに受け継がれた。

 今年トランプ大統領はそのイランを攻撃しハメネイ師を殺害し、現在のイラン戦争へと繋がっている。(秀)