豪雨による浸水被害を防ごうと、日高町内で、水田に一時的に雨水をためる「田んぼダム」と呼ばれる取り組みが始まった。西川特定都市河川流域の浸水被害の軽減に向けた具体的な対策を盛り込んだ計画(流域水害対策計画)にある同町の事業。田んぼダムについて理解の向上を図り、普及、啓発を目指すことを目的に、5月6日、スポーツイベントが開かれる。

田んぼダムは小さな穴の開いた調整板という装置を水田の排水溝に取り付け、流水量を抑えることで、農地や下流域の浸水被害を軽減する取り組み。東日本の米どころを中心に全国に広まっている。
昨年、西川特定都市河川流域で、西川流域水害対策協議会が発足し、県、御坊市、美浜町、日高町、日高川町が共同で西川流域水害対策計画を策定。その日高町の取り組みとして、今年に入り、農家の協力で荊木地内の9枚(カ所)合わせて約1町(1㌶)の田んぼに調整板を設置した。
同町によると、田んぼに降った雨水を時間をかけてゆっくりと排水することで、流出量のピーク(最大流出量)を抑制。周辺の農地や住宅の浸水被害を軽減する。今年は実証実験的に実施。荊木では豪雨時、山手の東側から西川支流が流れる西側への流水によって国道42号や周辺で冠水、浸水がたびたび発生しており、効果が期待される。単純計算で1反(10㌃)で水位が5㌢上がれば50㌧を余分に貯水。営農への影響はないとされている。
スポーツイベントは日高地方でサッカー教室を開いているSISが主催し、日高町がコラボ。子どもらに田んぼで遊び、防災について学んでもらう。このほか、町は田んぼダムへの理解の向上、普及へ啓発を行っていくという。


