4月は入社や入学など、新しい生活がスタートする季節だ。期待と不安が入り混じる中、新生活に向けて準備を進めている人も多いだろう。特に新居を用意するとなると、家具や日用品など何かと買いそろえなければならず、出費がかさんでしまうが、近年の物価高騰で家計が圧迫され、新生活のスタートに影響を及ぼす可能性も否定できない。
急な物価高の背景は、4年前まで遡り、ロシアによるウクライナ侵攻がきっかけとなった。この戦争により原油や天然ガスの価格が上昇し、日常生活に関わる食料品や日用品の多くが値上げされた。さらに今年2月にはアメリカとイスラエルがイランを攻撃。原油の輸出ルートであるホルムズ海峡が事実上の封鎖となった。その影響でガソリン(レギュラー)の価格が一気に30円程度上昇し、一時200円近くにまで跳ね上がった。政府は備蓄していた石油の放出などで対応し、価格は落ち着きを見せているが、依然として原油を安定的に輸入できる状況とは言い難い。この状態が続けば、現在の石油価格がいつまで維持できるかは不透明といえるだろう。さらに、エネルギーだけでなく、食料品や日用品の一層の値上げも懸念される。一方で収入は大きく変わらず、生活は以前より厳しさを増していると言える。
しかし、一歩外に出れば、暖かな陽気の中、桜やチューリップが咲き誇り、野山ではツクシも顔を出している。見慣れた風景でさえ、どこか明るく感じられる。日本人にとって、まさに春爛漫の季節だ。
物価高の影響で、財布のひもが固くなりがちだが、それでも気持ちを切り替え、前を向いて新しいことに挑戦しよう。それはお金に代えがたい大切な価値がある。(雄)

