
火災や救急の119番通報を受信、出動隊の管制を行う通信指令業務を日高広域、田辺市、白浜町、串本町の4消防で共同運用する和歌山南広域消防指令センターの開所式が27日、4月1日の本格運用開始に向けて田辺市消防本部内の同センターで行われた。
田辺市、白浜、上富田、すさみ町の田辺西牟婁地区消防通信指令事務協議会に、日高広域消防事務組合と古座川、串本町が参入して2023年11月、和歌山南広域消防通信指令事務協議会が発足。共同運用へ整備を進めてきた。
これまで通信指令業務は田辺市、白浜、上富田、すさみ町の常備消防機関として、田辺市と白浜町の両消防本部が共同運用。日高広域消防と串本町の両消防本部が加わり、管轄する1市11町の119番通報の受信、通信指令業務を共同で管理する。
4消防本部が管轄する約17万人からの119番通報を一括で受け付け、情報の一括管理と指揮命令系統の統一で、隣接する地域の災害への迅速・連携した対応、大規模災害による119通報集中時の受信・処理能力向上に期待。消防署の位置や管轄区域は変わることなく、日高郡からの119番通報は同センターにつながり、日高広域消防に指令が出される。
また、火災や交通事故の災害現場や救急車が必要な人の状況を把握するため、119番映像通報システムを導入。従来の音声だけでなく通報者のスマホを活用して映像情報を加えることで、言葉では伝えることが難しかった詳細な現場の状況をリアルタイムにセンターで確認できる。災害案内テレフォンサービスも開設。地域で起こっている火災などの情報が自動音声で聞けるようになる。
開所式で協議会会長の戎嶋健田辺市消防長が「今後も指令業務をレベルアップさせ、住民の皆さんに安心と安全、最高のサービスを提供できるセンターを目指していく」とあいさつし、新指令システムを使った受信訓練を実施。119番映像通報システムの使用や心臓マッサージの口頭指導が行われた。


