先日の朝、自宅で玄関から「うわー、キラキラしてるー」と、子どもの声がした。見てみると、壁一面に無数の虹色の光。小窓に置かれた花瓶に太陽光が反射していた。子どもたちと一緒にときめいた一方、頭に浮かんだのは「収(しゅう)れん火災」。以前に取材したのを思い出し、「何それ?」という家族に簡単に説明した。

 収れん火災は、太陽の光が部屋の中の物に反射・屈折し、可燃物を発火させることで発生。太陽の位置が低く室内に太陽光が差し込みやすい冬場に発生しやすいといわれているが、日差しが強くなり始める時期を含めて仕組みを考えると、一年中いつでも起こり得ると考えられる。身近な日用品等に反射・屈折し、一点に集中した太陽の光が可燃物を発火させることによって発生する収れん火災。貴金属店のショーウインドーに置かれた水晶玉に太陽光が差し込んで収束し、下に敷いていた座布団から火が出たり、動物除けのために置かれていたペットボトルが太陽光を収束させて発火したりするケースがある。

 ほかにも、凹面鏡状になっているものであれば、収れん火災を起こす原因になり、金魚鉢や車、バイクのアルミホイール、めがね、透明な吸盤、ステンレスボウルなどからの出火事例も。身の周りになる思いもよらないもので発生する恐れがあるという。

 まだまだ空気が乾燥して可燃物が燃えやすい時期。出かける際はカーテンを閉めて、光を集めやすいものに直射日光が当たらないようにしたり、太陽の当たらない場所に置いたり注意しよう。春の火災予防運動(1~7日)は終わったが、日ごろからリスク管理を徹底しよう。もちろん花瓶は移動させてもらいました。(笑)