3月3日付本紙掲載の菊瓔(神田)佐和子先生の寄稿を拝読し、神田先生の琴への深い愛を改めて感じた。
神田先生には、日高高校箏曲部への取材を通じて10年ほどお世話になったのだが、箏曲部の指導者として、それはそれは熱いお方。毎年入部してくる1年生は、琴に初めて触る初心者がほとんどだそうだが、琴の魅力を全身全霊で伝え、熱心に指導し、部員らの頑張りをたたえ応援されていた。難曲に挑戦する部員らが困難に直面したときには寄り添い、励まし、部員らが互いに助け合って難局を乗り越えてゆく姿に心熱くされていた。そんな熱血先生のもとで、部員らは着実に実力をつけ、大会では華々しい成績。取材に伺った際には、その成果をうれしそうに語ってくださった。
寄稿から、先生が邦楽好きのおじい様の影響で3歳から邦楽に触れ、長きにわたって琴の稽古を続けてこられたことを知って、その筋金入りの邦楽愛に心しびれた。いくら好きなこととはいえ、長くずっと続けていくのはなかなか難しい。わたしも音楽が好きで、小学1年生のときからエレクトーンを習ってきたのだけれど、社会人になり、忙しさにかまけて辞めてしまった。
でもおもしろいことに、25年ほど空いて今、また音楽に夢中になっている。バンドを組み、ベースを弾き、音楽スタジオを立ち上げ、ライブを開催するなんて、エレクトーンを辞めたときには思ってもみなかった。今になってこんな歩みを進めているのはきっと、空いた時間があったとはいえ、音楽が好きとの気持ちがエレクトーン時代から変わっていなかったということ。もうこの先死ぬまで音楽は辞めない。神田先生のような筋金入りになりたい。(亜)

