この前の祝日のこと。本紙ショッピングの仕事はお休み。相方とともに営むSSstudioも昼間のお客様の予約はなくて、「よし、今日はスタジオを全部掃除して、駐車場の草引きもするぞ」と、朝から構えた。お客様は来ないだろうし、楽に動けて汚れてもよいようにと、よれよれのスウェット上下を着て作業に取り掛かる。
が、お客様がいらっしゃった。スタジオの掃除を終えて、さて次は草引きを、と玄関ドアを開けたとき、「今日、やってます?」と常連のお客様。げ、私、スウェットやん、こんなときに限って。冷や汗が出る。でも、お客様を待たせて着替えてくるのも心苦しく「すいません、こんな格好で」と言い訳しつつ、スウェットのまま相手した。
常連様がお帰りになった後、草引き開始。早春の日差しが暑いくらいで、麦わら帽子を目深にかぶって黙々と手を動かした。と、白い車が静かに駐車場に入ってきた。手を止めずにしゃがんだまま見ていると、黒ずくめの男性が降りてこちらにやってくる。お客様? げ、私、スウェットやん、こんなときに限って。しかも初めましての方で、さっき以上に冷や汗が出る。
「いらっしゃいませ。すいません、こんな格好で」。立ち上がって麦わら帽子をぬぎ、さっきと同じセリフでお迎えする。聞けば、来月開催のライブに出演してくださるバンドの方で、下見に立ち寄ってくれたそう。「すいません、スウェットで」とまた謝りつつ、スタジオ内を見て頂いた。
スウェットは悪くない。でも、お客様をお迎えするときに着ているのはやはりマズいな。そう実感した一日だった。教訓、スタジオにはお客様がいつみえてもマズくない服装でいるべし。(亜)

