南部高校の食と農園科園芸コースは来年度、バイオ炭を土壌改良剤として活用する新しい取り組みをスタートさせる。18日には町SDGs未来事業「梅ラーニングコモンズ」の中のバイオ炭研究グループを招いた勉強会と梅のせん定枝をバイオ炭にする実演が行われた。今後、農場で栽培している南高梅のせん定枝を使った野菜作りを実践し、環境への配慮とオリジナルの南高ブランド野菜の創出を目指す。

梅のせん定枝を燃やして完成した炭を手に取る生徒たち

 バイオ炭グループは選定枝をバイオ炭にすることで、温暖化の原因とされる二酸化炭素削減と、炭を畑に入れて土壌改良する研究を昨年度から3カ年で進めている。昨年12月に役場で開いた勉強会に参加した同校園芸コースの古久保友作教諭(26)が「学校での野菜作りに土壌改良剤として使ってみたい」と思い、みなべ町地域力創造アドバイザーの大和田順子立命館大学教授が所属している日本バイオ炭研究センターから炭化機の貸与を受けた。この日は実際にせん定枝を炭にする方法などを学ぼうと勉強会が開かれた。

 バイオ炭グループの真造賢二代表と大和田教授が同校を訪れ、バイオ炭は温暖化の原因とされる二酸化炭素を閉じ込めることができて環境にやさしいことなどを説明したあと、農場に移動。炭化機は直径1・5㍍、高さ約50㌢の8角形型で、燃やし方や水をかけて燃焼をストップさせるタイミングなどを古久保教諭と生徒たちが実践して学んだ。50㌔のせん定枝を約20分で炭にできた。

 今後、合間を見てせん定枝を炭にして、秋ごろに玉ねぎ、ニンニクを定植する際に土壌改良剤として活用する。同校では調理コースの実習などで出た野菜くずなどの生ごみを肥料にする機械を導入して野菜作りに活用している。町内業者が製造している脱水汚泥肥料とミックスした独自の肥料で玉ねぎ、ニンニク、キャベツ、ブロッコリーなどを2年前から栽培しているが、いずれも高品質で収量もよく成果を上げている。

 古久保教諭は「独自の肥料に、バイオ炭での土壌改良が良好となれば、環境にやさしく高品質なオリジナルの南高ブランド野菜づくりが期待できる。数年かかるが、土壌分析をしながらどれぐらい混ぜるのがいいかなど研究していきたい」と意欲満々。園芸コース2年の藤川璃久君は「どんな結果になるか、成分分析するのが楽しみ」と話していた。

 大和田教授は「南高ブランドの創出に期待。高校生の取り組みがまち全体に広がっていって欲しい」と期待を込めていた。