今年も印南町とみなべ町の成人式を取材した。いずれの会場も艶やかな振り袖、スーツなどに身を包んだ若者が集まり、見ているだけで元気をもらった。奇抜なスタイルの男性陣を見ていると、今できることを楽しんでいていいなと羨ましくも思った。自分の成人式のころを思い出すが、もう30年以上経つことに我ながら驚く。当時は数え20歳で成人式が行われていたので、2月生まれの筆者はまだ18歳だった。その時は将来、今の仕事をしているなんて夢にも思っていなかった。人生は何があるかわからないから面白い。新たな門出を迎えた皆さんも、やりたいことをやってほしいと思う。

 みなべ町の成人式で山本秀平町長のあいさつが印象に残った。記事では掲載できなかったので少し紹介したい。失敗を恐れず挑戦をとよく言われるが、町長はこの言葉はあまりしっくりこない、失敗は誰しも怖いし、自身もいまだに怖いとし、失敗について向き合うことが大事だと強調された。町長自身25歳のとき、人生最大の失敗とは何かを考えたとき、人生の最後の時に後悔することだと思ったという。だからこそ、人生最大の失敗を回避するためであれば、それ以外の失敗は失敗ではないのではないかと。なるほど、すごく納得させられたし、そう思えばためらわずに挑戦できそうだと思った。

 この仕事をしていると、いろんな人のさまざまな意見を聞く事ができるから楽しい。失敗についても、「負けを失うのだからいいこと」「失敗したのは挑戦した証」など、前向きにとらえる言葉をたくさん聞いた。挑戦は、言うは易しだが簡単ではない。簡単ではないからやってみることに価値がある、と自分に言い聞かせてみる。(片)