
歌舞伎役者の初代中村壱太郎(かずたろう)さん(35)が3日、日高川町鐘巻の道成寺(小野俊成院主)を訪問。今月7日から25日まで大阪松竹座で行われる「初春大歌舞伎」公演へ向けて「京鹿子娘道成寺」の成功祈願を行った。
壱太郎さんの祖父は人間国宝の四代目坂田藤十郎さん、祖母は元宝塚女優の扇千景さん。昨年1月には歌舞伎座で、尾上右近さんとダブルキャストで「娘道成寺」の白拍子花子を初めて演じた。今回は、今年5月に閉館が決まっている大阪松竹座での舞台。小野院主の読経で、一心に成功を祈願した。
壱太郎さんは「『娘道成寺』の花子は、女方役者としては3本の指に入る大きなお役。前回の歌舞伎座での公演で、花子は主役ですが、所化(僧)、僧正、裏方の方々、皆さんのチームワークが一つになって初めて完成するのだということを実感いたしました。一日一日を大切に務めさせていただきたいと思います」と話した。大ヒットした映画「国宝」では父の四代目中村鴈治郎さんが出演、自身も舞踊の七代目吾妻徳陽として女方の所作指導を担当した。「『国宝』での『二人道成寺』など、花子が鐘の上で見得を切る場面で終わることが多いのですが、今回はそのあとの『押し戻し』と呼ばれる場面まですべてを演じます。お正月にふさわしい華やかな演目と思いますので、ぜひ楽しんでいただければ」と話している。


