ちょうど91年前の1934年12月26日、日本最古のプロ野球チームで「読売ジャイアンツ」の前身となる大日本東京野球倶楽部が創立された。その後、プロ野球は国民的スポーツに定着。ドジャースの大谷翔平選手や山本由伸選手ら日本人がメジャーリーグで活躍しているのも、国内のプロ野球が礎を築いたといえるだろう。

 その日本最高峰の舞台で、今年は日高地方出身選手の活躍が際立った。巨人の泉口友汰内野手(26)=御坊市出身=は、打率3割1厘でリーグ2位に入り、堅実な守備力も評価されてゴールデングラブ賞とベストナインを獲得。攻守にわたり、チームに欠かせない存在であることを印象づけた。千葉ロッテの西川史礁外野手(22)=日高川町出身=も、シーズン序盤の不振をはねのけ、1年目で規定打席に到達。ルーキーながら打率リーグ6位を記録し、パ・リーグ新人王に輝く鮮烈なデビューを果たした。楽天の中島大輔外野手(24)=同町出身=も1番打者として打線をけん引し、長嶋茂雄氏と並ぶプロ野球記録となる4試合連続三塁打を達成するなどファンを沸かせた。

 3人への取材を通して感じたのは、負けず嫌いな性格と「もっと上手くなりたい」という向上心。現状に満足することなく、自らの課題を克服しようとする姿勢が成長の原動力となっているのだろう。テレビ画面で見る笑顔の裏には、地道な練習の積み重ねがある。

 来年3月にはWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)が開催される。日高地方出身選手が日本代表チームに選ばれ、世界の舞台でガッツポーズを見せてくれる日もそう遠くないかもしれない。(雄)