香港北部の大埔区で26日に発生した高層マンション火災で地元消防当局は28日朝、128人の死亡、79人の負傷を確認したと発表。同日未明に「おおむね鎮圧状態」になったとも説明した。出火時の映像や写真では炎と灰色の煙が高層住宅から立ち上り、一帯の上空を覆っていたことがわかる。

 火災は26日、30階を超える8棟の公営マンションが建ち並ぶ一角で発生。計7棟が燃えた。マンション群は1983年に完成。昨年7月から大規模な修繕工事が行われていたという。消防当局によると、火災発生後に約340件の救助要請があったが、そのうち25件について確認が完了していない。火元となったマンション棟と隣接する棟の計2棟で捜索・救助活動が進んでいないようで、地元紙は犠牲者の多くはこの2棟に集中していると報じた。修繕工事のために組まれていた竹製の足場や防護ネットなどを伝い、延焼が非常に速かった可能性が高いとみられている。

 一方、日本では今年、大規模な山林火災が相次いだ。愛媛県今治、西条両市の火災は3月23日に発生し、4月14日に鎮火。焼損面積は481・6㌶、負傷者4人、住家・非住家27棟の被害があった。火が樹木の葉まで達する樹冠火(じゅかんか)が起き、木から木へと燃え移ったことや強風による飛び火が被害を拡大。その復旧は全国の課題とされている。このほか岩手県大船渡市、岡山市、山梨県大月市、長野県上田市でも。秋の全国火災予防運動で消防が林野火災予防対策の推進も重点的に啓発していた。火災が発生しやすいシーズン真っただ中、あすから何かとあわただしくなる師走。年末年始も火の取り扱いに注意し、火災予防に努めよう。(笑)